マイルの基礎知識

そもそもマイルとは

「マイルを貯めてただで旅行に行った」
知り合いからこのようなことを聞いた方はいるのではないでしょうか。
そもそもマイルとは一体何なのでしょうか。

マイルの正式名称は「マイレージ」といい、航空会社の顧客に対する”ポイント”のことです。
他のクレジットカードのサービスと同じ”ポイント”なのですが、航空会社ではポイントのことを”マイル”と呼んでいるのです。

そのポイントを集めると、無料の航空券や座席のアップグレード、他社のポイントに交換できるというのが基本的なサービスです。
航空会社にとっての顧客の囲い込み手段の一つなのです。

マイレージが初めて登場したのは、1981年5月1日になります。
この日に世界で初めてのマイレージサービス「AAdvantage(アドバンテージプログラム)」がアメリカン航空からスタートしました。
その後の1年間で100万人の会員を獲得し、大成功しました。

さらにその後、マイレージサービスは北米の多くの航空会社で採用されました。
日本で誕生したのはそれから16年遅れた1997年です。
その年に当時の航空3社(JALANAJAS)が実施し、JALJASはその後に合併したため、現在ではJALの「JALマイレージバンク」、ANAの「ANAマイレージバンク」という名称で現在も続いています。

ちなみにマイレージサービスという単語が普及しているのは日本のみで、海外では「frequent flyer program フリークエントフライヤープログラム(FFP)」と呼ばれています。

マイルを貯める方法

マイルを貯める方法は主に2つあります。

航空会社のマイレージ会員になる

一つ目は航空会社のマイレージ会員になることです。
会員費は無料で、航空会社のHPなどから手続きが可能です。
飛行機に乗る前か後に自分のマイレージ番号を申請すると、飛行距離に比例したマイルが獲得となります。

飛行距離に比例したマイルですが、JALANAの場合正規割引航空券で70%、格安航空券で50%と、航空券の種類でマイルの獲得率が変動するのが一般的です。
一方で、ユナイテッド航空デルタ航空などの外資系の場合は、正規割引航空券でも格安航空券でも100%のマイル獲得率であることがほとんどです。

マイルが獲得できるクレジットカードを持つ

2つ目の方法は、JALANA、その他の航空会社と提携しているクレジットカードを持つことです。
クレジットカードによっては年会費なども必要になりますが、概ね100円利用で1マイル貯まるカードがあり、マイル獲得に特化したカードではさらに付与率の高いカードもあります。

飛行機に乗らずしてマイルを貯められるので、そのような使い方をしている人を「陸(おか)マイラー」と呼びます。
日常生活でカードを使うことで、マイルを獲得していきます。

マイルの使い道

最も人気なのは、やはり特典航空券との交換です。

国内線であれば、ANAなら片道5,000マイルから、JALなら片道7,000マイル・往復10,000マイルから交換可能です。
国際線であれば獲得マイル数に応じて、旅行可能先はどんどん広がっていきます。
さらに、マイルをビジネスクラスやファーストクラスなどのワンランク上の特典航空券と交換することもできます。

また、ANAJALともにマイルを航空券の購入に利用できるeクーポンにも交換可能です。

マイルの期限

ANAJALともにマイルの有効期限は3年です。
ただクレジットカードでマイルを貯める方は、ポイントからマイルへの交換を適時行うことで有効期限を気にする必要がなくなります。
クレジットカードのポイント自体、有効期限が無期限ない場合もありますので、長く貯めたい方はこのようなカードを選ぶとよいでしょう。

大手外資系のマイル有効期限は少し異なっています。

ユナイテッド航空・・・有効期限は最後のマイル加算日または使用日から18か月間。ただし、有効期限内にマイルの加算または使用があれば、そこからさらに18か月、期限が延長になる。

デルタ航空・・・有効期限は最後のマイル加算日または使用日から24か月間。ただし、有効期限内にマイルの加算または使用があれば、そこからさらに24か月、期限が延長になる。

大手外資系の場合、マイルの加算も期限延長につながりますので、100円で1マイル獲得できるクレジットカードで毎日買い物している場合は実質無期限と同じことになるのです。

アライアンスとは

アライアンスとは航空連合といい、航空会社同士が連携して作るグループのことです。
何のためのグループかというと、同じグループ内ならマイルを相互利用できるのです。
例えば、ANAで獲得した搭乗マイルをユナイテッド航空の航空券に利用できたりなどのメリットがあります。

現在、このアライアンスは3つあります。
最も規模が大きいのは、ANAが参加している「スターアライアンス」で、1997年に設立された世界で初めてのアライアンスです。
アジアを始め、北米、ヨーロッパ、アフリカなど幅広い地域で27社が加盟しています。

JALが加盟しているのは「ワンワールド」で、加盟数は17社と少ないですが、アメリカン航空ブリティッシュ・エアウェイズなどの大手航空会社が加盟しています。

最後のひとつが「スカイチーム」ですが、加盟数は全20社です。
デルタ航空エールフランスが加盟しているのが特徴です。

アライアンスをうまく利用することで、マイルを友好的に使うことができるのです。

スターアライアンス 27社 アシアナ航空アドリア航空、アビアンカ-TACA航空、エア・インディア、エア・カナダ、エーゲ航空エジプト航空エチオピア航空エバー航空オーストリア航空クロアチア航空コパ航空シンガポール航空、深航空、スイスインターナショナル エアラインズ、スカンジナビア航空全日本空輸タイ国際航空、TAP ポルトガル航空、中国国際航空、ターキッシュ エアラインズ、ニュージーランド航空ブリュッセル航空、南アフリカ航空ユナイテッド航空ルフトハンザドイツ航空LOTポーランド航空
ワンワールド 17社 アメリカン航空イベリア航空エア・ベルリンS7航空カタール航空カンタス航空キャセイパシフィック航空スリランカ航空、TAM航空日本航空フィンエアーブリティッシュ・エアウェイズ、マレーシア航空、メキシカーナ航空 (休止中)、USエアウェイズ、ラン航空、ロイヤル・ヨルダン航空
スカイチーム 20社 アエロフロート・ロシア航空、アエロメヒコ航空、廈門航空、アリタリア-イタリア航空アルゼンチン航空エア・ヨーロッパエールフランスガルーダ・インドネシア航空、KLMオランダ航空、ケニア航空、サウディア、大韓航空タロム航空チェコ航空チャイナエアライン中国東方航空中国南方航空デルタ航空ベトナム航空、ミドル・イースト航空